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母ちゃんの思い出のお弁当

エッセイのアイキャッチ

先に言っておくが、感動的な話ではない。

母ちゃんが作ってくれた【忘れられないお弁当】の話をしたいと思う。

高校生の頃、普段は学校近くの売店でお弁当を購入していたが、ときどき母ちゃんに作ってもらうこともあった。

ある日、作ってもらったお弁当について「ポキポキウィンナーが少くなすぎる!もっといれて!!」と意見したことがある。

今となっては『自分で作れボケ』なのだが、母ちゃんの返答は「いっぱい入れたらいいんだ?わかった。」だった。

次の日のお弁当の時間。
前日の会話があったので、めちゃくちゃ楽しみにしていたピュアなわたし。

『昨日はウィンナー1個だったから、今日は4個くらい入ってるかな?あとは、卵焼きとコロッケと梅干しがあれば最高だ〜』と思いながら、ウッキウキで弁当箱をオープン。

画像

・・・。
え?

いや、「いっぱい」とは言ったけど。
え?

ふたを開けてびっくり。
ご飯とウィンナーだけがみっちり詰まったお弁当だった。

衝撃のあとに、じわじわ面白くなっちゃってニヤけながら食べたのはイイ思い出(ぼっち飯)。

帰宅してすぐ「そういうことじゃない!」と言ったら、「いっぱい入れて良いって言ってたし」と正論を返されて大反省。

人に何かを伝えるときは、明確に伝えなければいけないと学んだあの日。

もちろん、それ以降は母ちゃんへテキトーに伝えるようにしている。

明確に伝えない理由は、面白いことが起こると期待しているからだ。

そう。
うちの母ちゃんは変なのだ。

他にもヘンテコエピソードは山ほどあるので、今後も綴っていく予定だ。

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