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【未知との遭遇】人間関係が難しく思えた小4の夏

エッセイのアイキャッチ

小学校4年生ごろの出来事だったと思う。
春・秋・冬の可能性もあるが、語呂が良かったので夏としておこう。

先に言っておくと、当時のわたしはピュアで無知な野生児だった。

入ってきた情報はフィルターをかけずにアウトプット。人間関係というややこしい関係性にも疎かった。

そして、空気が読めない。いや、「空気を読む」という概念が存在していなかった。

そんな頃の話だ。

当時、近所の同級生Aちゃん・Bちゃんと一緒に登下校をしていた。

わたしがマイペースだったこともあり、朝は2人を待たせることが多かったと思う。
(そもそも、なぜこの登下校が始まったのか分からないくらい謎なメンバーではあるが)

しばらく3人で登下校をしていたが、いつからか朝は2人のどちらかが待ち、帰りも2人のどちらかが「帰ろー」と誘ってくる日が続いた。

いつも3人だったから「A(orB)は?」と聞いたこともあったが、「2人でいこう」と言われ、なんの疑問も持たずに2人登下校をしていた。

2人登下校が始まってすぐ、いない人の悪口を言われるようになった。
AとBどちらからもだ。

その時はじめて「だから別々で登下校しているのか」と悟った。

悪口を聞きつつ、同意できるとこは同意。
知らないとこは「へぇー」レベルで聞いていたと思う。

そして、悪口の内容を双方にバラしていた当時のわたし。
悪気も悪意もない。ナチュラルに伝えていたのだ。

例えば・・・
「Aちゃん性格わるい!」とBちゃんに言われ、別日に「Bちゃん性格わるい!」とAちゃんに言われたとしよう。

『あ、同じ話だ!すげぇ!』と思い、「A(orB)ちゃんも同じこと言ってた」と双方に伝えていたのである。

当時は純粋に「お互い同じこと言ってる」という事実と感動を伝えたかっただけだが、今なら分かる。

アホだ。

そんな登下校が続いたある日、よく分からない結末を迎えた。
大人になった今でも理解ができていない終わり方だ。

仲間外れにされたのだ。悪口仲介業者のわたしが。

そして、AとBが仲良く登下校をするようになったのである。しかも大親友レベルの親密度で。

解せぬ。

仲間外れにされた年頃のわたしは、悲しみ、落ち込み、泣いた。
・・・ということは一切なかった。

その現象を見て「変なの〜」で終わったのである。能天気だ。

またマイペースに登下校できる日常が戻ったのだから、むしろラッキーである。

母ちゃんは「友達は?待たないの?」と心配していたが、「いないから、いいんじゃない?」と一人でマイペースに登校。

あの時、母は何を思ったのだろう。

我が子が「あさ待ってる人がいないから、母ちゃんに急かされない!ラッキー!」と浮かれていたことを知っているのだろうか。

後日、母ちゃんに一連の出来事を話したとき、『どっちの悪口も双方に伝えたらダメ』ということを教えてもらった。

新しい学びである。

皆さんも気をつけて!

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